【鮮魚BOX】8箱目:岡山・邦美丸さん
鮮魚BOX取り寄せ8回目、岡山の邦美丸さんから鮮魚セット約1.5~3kg購入。
初めてお世話になります、瀬戸内の美味しいお魚とイカなど入ると思われ、どんな種類のものが入ってくるのか本当に楽しみに注文させていただきました。
今回も津本式で血を抜いていくよ。
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2021年4月27日(火):岡山・邦美丸さん
鮮魚セット約1.5~3kg
特大の黒鯛(チヌ)1/特大の真鯛1/程よいサイズの真鯛2/セトダイ1/コウイカ1/ベイカ
なんという鯛祭りでしょう(^∀^*)
特大の鯛たちはもちろん、小さめの地元で食べられているお魚「セトダイ」や、「ベイカ」という小さいイカが入っています!ベイカは岡山の地魚の一つでタイより単価の高い高級品なのだそうです。セトダイも、地元で食べられているけど漁獲量が少なく、流通は少ないみたいです。大物も嬉しいけど、こういう地物が入るのが鮮魚BOXの一番の醍醐味なんじゃないかと思う!
鮮魚の他に、おまけの海苔と、軍手など細々と気配りしてくださった所も嬉しいです。軍手を片手分つけてくれていて、良かったらお魚を押さえる方の手で使ってとのこと、ほかに大きなドリップシートも1枚入れてくれていて、下処理後の保管等にどうぞとのこと。
というか開封時に、BOXの蓋を閉じているガムテープの端っこが取りやすいよう折り返してあった所からもうすでに優しい人柄が滲んでいるなぁと思ってほっこりしました。(*’ω’*)
まずはコウイカを冷凍へ
沢山のお魚を処理するため、冷凍にまわせるイカは即そのまま冷凍、です。
別の漁船から取り寄せたBOXにコウイカは何度か入ってきましたが、それらとは色がぜんぜん違います。きっと住んでいる海になじんで色を変えてるんでしょうね。
舌平目を冷蔵保存へ
皮を剥いて、頭を落として内臓を洗います。水気を拭き取ったらミイラ包みで冷蔵庫へ!
やはりこやつはムニエルが一番ですね、今回もムニエルで頂きたいと思います。
大きな鯛、黒鯛と真鯛(鳴門骨!)
BOXの中のこの2尾にはタグが付いていました、カッコいいです。事前メールで鮮魚リストの連絡を頂いた内容では、この2尾には「神経抜き済」のコメントがありました。よく見るとタグには神経〆の文字。邦美丸さんのプライドが詰まっている!という証なのでしょうね。
邦美丸さんからメッセージを頂きました
『鳴門骨』とはご存知でしょうか。
潮流の速い所で育ち、タイが疲労骨折を繰り返し、骨にコブが出来る症状です。
これは立派な鯛、高級な鯛として扱われています。それがこのへんの近海でも結構、目にするので運が良ければ当たると思います。
コブが無くても、全く同じ漁場で獲れているので育った環境は同じだと思います。
軽〜い、くじ引き感覚でお魚を捌いてお楽しみ下さいね。幸い?!な事に岡山のはあまり知られていないのでブランド化されていません。
隠れブランドと思って頂けたら良いと思います。コブが邪魔して捌きにくいですが、決して奇形ではありませんのでご安心ください。
今回〝鯛〟と名のつく魚は5尾届いていますが、潮流の速い所で育った立派な鯛とのことなので、この大型の鯛のどちらかに可能性があるという事かな?と思いました。
黒鯛
黒鯛は、お刺身と、塩焼きと、鍋にして頂きました。鳴門骨の気配はなし。
真鯛と比べると皮が厚いんですね、焼いた皮はゴムゴムした感じでした。皮はもうすこしパリッと焼けばよかったかも。いずれにせよ美味しく頂きました!
真鯛
そして、大きな真鯛。。。むむ、これは!
これだーこの玉っころみたいになっているところ。これが鳴門骨なんだそうです、大当たり~!!
今まで頂いた真鯛達と比較してどちらがどうと言えるような舌は持ち合わせてないけど、この魚が激しい潮流に揉まれて頑張って生きていたって姿を想像すると、その活力も食べて吸収してるような気持ちになってくる、自分って本当に単純だ。
お刺身、炙り刺身、塩焼き、骨でとった出汁をラーメンつゆに使って美味しく頂きました。
(鯛の骨出汁・塩ラーメン)
しかし、今回のようなコメントを送っておかなければ、人によっては「奇形だ気持ち悪い」といって魚をムダにしたり、クレームに繋がるケースもあったのかもしれないなぁと思うと残念ですが、いろんな可能性に丁寧に対応してくださる邦美丸さんに感謝。
程よいサイズの真鯛と瀬戸鯛
程よいサイズの真鯛が2尾も入っていて、嬉しいです。ウロコも引きやすいし、まるごと炊く事もできて、色々な可能性があるから好きです。この2尾の真鯛はウロコと内臓を取り除き綺麗に洗って水気を拭き取り、ミイラ姿で冷蔵庫へ。
瀬戸鯛・セトダイ
さて今回は瀬戸鯛という小さな鯛も入ってきました、これは…かわいい!
瀬戸鯛は、可愛いだけでなく、煮つけでとっても美味しかったです。またリクエストしたいですが、夏で旬が終わって、そのあとは産卵してしまえば少々味がおちるのだとか。今季をハズしても来年また食べたいなと思いました。
美味しかったなぁー…煮汁を再利用したいなぁ。
鯛の切り身・アクアパッツア風
ベイカとはなんぞや
ベイカは岡山の地魚の一つでタイより単価の高い高級品なのだそうですが、ちょいと大き目のホタルイカのようなイカ、なんだそうです。どうやって食べようか悩んでしまいました。
邦美丸さんからのご紹介では、「よく洗って、そのままの姿で煮付か、茹でて酢味噌で、など。」とのことでした。
ホタルイカとかイイダコみたいに、まるごと調理だと内臓やクチバシや目玉などが少々苦手なので、姿煮ではなく丁寧に処理してからバター醤油焼きにしてみました。小さいので作業が大変でしたがハサミでチョキチョキと。
美味しかった~!プチプチと嚙み切るような歯ごたえというかハリがありました。うーん、でもお刺身でイケるような甘く肉厚のイカのほうが好みかな…ごめんよベイカ。
今回の反省または感想
いままで取り寄せていた魚たちは、箱を開けた段階で魚が硬直してピーーーンとしている形だったけど、今回は硬直が解けるのが早く(?)、より早い段階でくたーっとしてしまったように感じた。梱包は発泡スチロールBOXに、氷の袋を同梱した形で届いた。私が処理段階でかなり触ってしまったからなのかもしれないが、わからない。
冷蔵庫に保管した魚たちを包んでいるペーパーを取り替える際は、べったりとドリップが出ていた。身が水っぽいかどうかはわからないが、より美味しく食べるため、3枚におろしたあと塩でシメるなど下処理を施した。
今回は白身の大型魚が沢山届いたので、冷蔵庫が大変なことになってしまった。
何より嫌なのが、場所が足りず、魚同士が多少積み重なった状態での保管となった事。綺麗に平置きできたとしても、下になっている側の身にはストレスがかかるので保管中は上下を返したりもするのに、だ。
それ以外にも、野菜やおかずなど色々なものが冷蔵庫に入らない問題も生じてしまったので、急遽発泡スチロールに保冷剤を入れた臨時クーラーボックスに避難する羽目になった。
これから夏、暑くなっていくので、こうならないよう冷蔵庫の中身は計画的に調整していかねばならん、反省。